アトランティス

自分の路をたどります

阿天




朝起きて、「もう嫌だ」と思った。

起きた瞬間のからだの重みに、耐えられない。

何故だと感じて、そのまま瞑想して自分の様子を見た。

すると、妖怪や悪魔が私のからだの回りにまとわりついている。

私はその事実を凝視して見ていると、それらが離れていく。

離れる度に、部屋中からラップ音が鳴り、私の体はみるみる楽になって行く。

よくあることだ。

けれど、それらは持続しない。

いつも凝視して離れるが、しばらくすると戻っているのだった。

何故だと、思ったとき、魂としての自分が見えた。

魂としての自分は、まるでパリコレの服を着るかのように、低次元のエネルギーがまとわりついた体を楽しんでいたのだった。

どうやら、本気で楽しんでいる。

魂としては、体の不快感などとは無縁なので、彼女は本気で悪魔のついた体を楽しんでいる。

まるで、人の気持ちがわからない人を見ているみたいだ。

私は、現世の意識として、本気で彼女に言った。

こっちの身にもなってみろと。

そちらは基本楽しい日々を送っていて、たまに私の感覚になって楽しむ程度だろうが、

こちらはそちらに帰ったときの事など覚えていないのだ。

要は、ずっとこの感覚で居続けるのだ。

抜け出したくても抜け出せない、その感覚が分かるか?と。

すると、本気で楽しい彼女も、さすがに困った表情になった。

そして、彼女は試みた。

彼女自身が私のからだの中にしっかりと入ってみることを。

だけれど、無理だった。

エネルギーが膨大だったので、私の現世の肉体には収まりきらなかった。

一度入って、輝くのだが、その輝きが持続せず、気づいたら彼女が外にこぼれ出ているのだった。

私はしばらくそれを諦めなかったが、彼女はいつの間にか天にのぼっていて、声がした。

「私の弟の、阿天(アテン)を置いて行こう」と。

阿天は、黒髪のショートヘアだった。

手足が長くて、裸の状態で私の中に入った。

そのまま、彼女の光が私のなかで持続するか見ていた。

私自身も、頑張って波動を合わせようと試みた。

私はみるみる熱くなった。

阿天は、まるで太陽そのもののようなエネルギーだった。

とても暑い、暑いと思っているうちに、瞑想から覚めた。

私は起きて、しばらく考えていた。

現実に私には弟などいない。

けれど、瞑想のなかでは阿天がやってきた。

それはおそらく、魂としての私の選択なのだろう。

阿天は私の中に今後ずっといるのだろうか?

魂としての私は、阿天のことを弟だと言っていたが、女性にも見えるし、中性的だ。

それに、手足が細長いあれは、まさに宇宙人とも言える。

顔は見えなかったが、阿天のエネルギーは、魂としての私のエネルギーにそっくりだった。

今後どうなるのだろう。








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