アトランティス

自分の路をたどります

アイドル





新しい職場の先輩がbig bang好きだった。

よくLIVEに脚を運ぶのだそうで、3月に韓国へ行くかもと言っていた。

何故、人はアイドルを好きになるのだろうか?

何故、そんなに夢中になれるのだろうか?





以前、映画を観に行った時、激しくうるさい客が数名居た。

とても若くて、たぶん女子高生だったろうと思われる。

私は気が散るので注意をしたが、一向におさまらなかった。

何故なんだ、何故、そんなに喋り続けられるんだ?普段テレビを見ている時もそんな風に喋っているのか??

など、たくさんの疑問が湧き出る中、私はある事に気付いた。

彼女たちは、映画の中のある特定の出演者が出てくる時だけうるさくなっていた。

その男はなんと、ジャニーズなのだそうだ。

私は、なんだか、「ああああぁ〜」と、納得と絶望が入り混じったような感覚になった。

いつの時代も、寂しい女の子たちが居ることを忘れていた。

私も中学生の頃、当時まだ5人だったKAT-TUNの亀梨くんが大好きな同級生がいた。

彼女は何かと休み時間になると「かめちゃん」「かめちゃん」と亀梨くんの話をするのであった。

私は、その夢中になる気持ちが分からず、ジャニーズ番組を何週間か見続けたのだが、あそこまでの熱は理解できなかった。

個人的に、亀梨くんの笑顔が受け付けなかった。

けれど、亀梨くんがだいすきな彼女は、「かめちゃん」の笑顔の切り抜きをいつも生徒手帳に忍ばせていた。

そんなある日、彼女から一生のお願いと称して、亀梨くんの電話番号を入手したので、これから電話するから付いてきてほしいと頼まれた。

私はいろんな意味で動揺したが、付き添った。

学校にある公衆電話は、一階にある職員室の前の廊下にあった。

彼女は緊張しながら3回ほど電話をかけたが、亀梨くんは電話に出ることはなかった。



例えばもしも、万が一、奇跡が起きて亀梨くんが電話に出たら、一体どうするつもりだったんだろう。

彼女は無言で電話を切るのではないだろうか?

そんなことを、あれから何年も経った今でも考えてしまう。

一体亀梨くんのどこがかっこいいんだか、私は未だに分からない。

彼女は元気にしているだろうか。









私にとってのアイドルを、考えてみた。

アイドルといえば、かっこよく、なんでも完璧にこなし、性格も良いというのが条件ではないだろうか。

私にとって、アイドルとは、チベットの僧侶たちや、インドの聖者たち、ムージやババジ、あと、Kan.さんや、いろんな神様たちだ。

彼らは普通の人間と違って、疲れ果てていたりしないし、いつも心に余裕がある。

とてもヒーローみたいで、かっこいいし、人間離れしている。

きっと、この素晴らしさをジャニーズ好きな子達に言っても全く通じないことは分かっている。

けれど、事実、昔の昔のそのまた昔は、そんな能力のある神懸かった人たちがその地をおさめていた。

私にとってのアイドルは神的な存在なのであった。






今日、私はKan.さんの発売ホヤホヤの本を購入した。

ゲリーボーネル氏との対談みたいな感じになっていて、表紙にゲリーボーネル氏とKan.さんが写っている。

なんとも、素敵な表紙である。

まさに、アイドル。

Kan.さんは存在自体が自然的なので、一緒にいる人によって顔が変わる。

あと、たまに身体が透けている。

かっこいい。

宇宙のたまに遊んでくれた大きいおじさんが、そんな感じの存在だった。

とても大きいおじさんだったので、よじ登るのが楽しかった。

いつか会いたい、まさに私にとってのアイドルである。

とにかくとにかく、大好きなのだ。







映画館にいた彼女達にとっても、ジャニーズのあの男の子が神なのだろうな。

事実、あの男の子は演技が上手だった。

彼女達は翌日にはまた学校に行き、宿題や勉強や、将来への不安やストレスなど、いろんなことに取り組むのだろうと思うと、うるさいのはもう仕方がないと思った。

アイドルの需要と供給、恐るべし。


後日、とある歌番組で、あの映画に出ていた男の子が歌っているのを発見した。

彼はかなり自分に酔っているように見えた。

こっちが恥ずかしくなるほど、純粋にジャニーズだった。

そして、常に最大の笑顔で歌っていた。需要と供給が凄い。

私にとって神はKan.さんでも、彼女達にとっての神はジャニーズなのだ。ということを理解したのだった。











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