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アトランティス

自分の路をたどります

踊り子の記憶




私の額に、昔から2本の線がある。

私のおでこには、コンセントの穴みたいなのがあるな〜とずっと思っていた。

するとそれは、遠い記憶、日本の過去世での記憶だった。

私はどこかからお金持ちの城に連れて来られ、ピンクの綺麗な服を着させられた。

私は浮かれていて、広い建物の、綺麗な場所と綺麗な服を着ていることが嬉しかった。

すると、私をここに連れてきた偉い人が「やあやあ」と言う感じの偉そうな笑顔で歩きながらこちらに来た。

ある程度の距離が縮まった瞬間、

その男は真顔の怖い顔になり、私の目を見つめ、

2本の指で瞬時に私の額に何か呪術をかけた。

そこから、私はその建物の踊り子になったのだった。

頭はずっとぽーっとしていたが、それなりに楽しく、毎晩空を見上げることも楽しかった。

けれども、とても閉鎖された世界で、自由ではなかった。

私は私の雇い主と居ると楽しかったが、あまり信用出来なかった。たまに怖くなるし、酒は沢山飲むし、女好きで遊び人だった。

踊り子は増えたり減ったりしていた。

なぜ居なくなったのか、わからなかったし、聞いても教えて貰えなかった。

そんなよくわからないところで、戸惑いながらも、食べるものはあるし、綺麗な場所に居るし、ある程度は満ちていた。

他の踊り子たちと居ることも楽しかった。

けれど、何故ここでずっと居るんだろうか?楽しくないなぁと思っていた。

踊りたくもないのに踊らなければいけない時は本当に嫌だった。


そんな事があった。







今思えば、あの時の私は、いろんな知識が欲しいと思っていた。

何故そこにいるのか、どういった過程でここへ来たのか、私の雇い主はどんな人なのか、この建物はいつからあるのか、家の長は誰なのか、

私はどんな人たちの為に踊っているのか、何の目的で皆集まっているのか、ほかの踊り子たちは、どこからやって来たのか、いろいろと、知りたい事がたくさんあった。

けれどそれについて聞いても教えて貰えなかったし、聞くと怒られていた。逆に怒り返すととんでもないことになり、ぞんざいな扱いを受けたりした。

価値観をどのように自分で育てたら良いのか分からなかったこと、嫁に行く時も、相手も時期も知らないうちに決められていたこと、それも理解出来なかった。

嫁に行くと、それまでは軽くてひらひらした着物を着ていたのに、地味な色の重たい着物を着ることになり、こんどは踊ることは許されなくなった。そういった過程も、いろんな事がよくわからないと思っていた。けれど、それを聞くことはマナー違反であるらしかった。

昔の日本は、どの位の人も大変だったのだろうなと思う。

お金持ちでも、自由ではなかった。

私は、地位など関係なく、根本的に人としての生き方、正しく心地の良い日常の過ごし方が知りたかったのだった。

当時は現代よりもたくさんの決まりや縛りがあったが、今世はなんにもない。

あるのは、固定概念や、過去世からの思い込みで、私はそれを超えるのじゃー!と思った。










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